中小企業の経営者を対象にした模倣戦略の入門編として書いています。
世の中には、それこそ星の数ほど、よそ様の考えた素晴らしいアイデアが溢れています。
ところが(自称)独創性をこよなく重視する人(必ずしも独創的とは限らない)は、世の中に背を向けて、つまり自分の殻に閉じこもって、ひたすらアイデアをしぼり出そうとします。
その結果は?・・・アイデアが出てこない!!!
私は、経営指導に模倣戦略“も”取り入れています。
横浜の私のところまで相談に来て「あの会社に行きなさい」「あそこを見てきなさい」と指図されたことがある経営者は多いと思います。
時には「あの人に聞きに行き、コレコレのマネをしなさい」なんて指導もします。具体的過ぎて、見方によっては相談を放棄しているのではないかと思われるかもしれません。
マッちゃん(中国地方の経営者)が最近「飛び込み」で会社訪問をするようになりました。
業績のよさそうな会社を見つけて、営業の秘訣を聞き出して「ベンチマーク」するのですから、素晴らしい。なかなか出来ることではありません。どう見ても好青年のマッちゃんにしか出来ない芸当かも知れません。
業績には今のところ“そこそこ”としか表れていませんが、いずれ素晴らしい効果が出てくるでしょう。少なくとも今のところベンチマークで損失は出そうもありませんから。
営業で行き詰っているなと思われるとき、その人の思考は内側(のみ)に向いていると言っていいでしょう。この内向きの思考を打破して、思考を外に向ける特効薬的な戦略が模倣戦略です。
「模倣」するという意識によって、今まで内部にのみ向いていた意識が、外部に開かれるようになり、ビジネスチャンスを捉えやすくなります。
一度模倣に成功すると、次から次へと模倣の対象を見つけ出してきて、やがて模倣を結合できるようになります。
(そういえばシュンペーターのイノベーションの定義にも「結合」という要素が入っていました)
そして・・・模倣の成功は如実に利益に現れます。効果的に模倣できると、ホントに皆さんの予想をはるかに超えた利益が上がります。
模倣で成功した具体例をたくさん知っている私としては、何とか皆さんに模倣戦略の素晴らしさを味わって頂きたいと思っています。
ここでは、ホントに「模倣戦略“も”素晴らしい」ということを伝えたいですね。
取り扱って頂き光栄です。有難うございます。
ご指導頂きました「ベンチマーク作り」が読書の苦手な私には一番しっくりとくる経営の勉強法だと思います。
飛び込み「ベンチマーク作り」も回数こなしていくにつれて少しずつです取組の仕方が変化してきました。
具体的には二点です。
一点目は当社に出入りしてます仕入れ業者やメーカーなど型をべンチマークを探し出して頂くパートナーになって頂くことに重点を置きだしました。
「いい会社を見たいし、知りたい、真似したい」と言い続けていますと、皆さん意識的に探し出してくれるパートナーとなってくれました。
また「こんな経営を意識されてる会社があったら見たい」など具体的に伝えるほどに、求めてるベンチマークの探索精度も上がっているような気がします。
訪問先にも事前に私の情報をお伝え頂けるますので警戒されることなくいろんな情報をご提供頂けます。
紹介無しでの飛び込みの場合でもきちんと身分を明かしてお伺いするようにしています。誠意が伝わると皆様オープンに色々とお話頂けるものですね。皆様には本当に感謝しています。
2点目は訪問した際に、そこの「何が当社でマネした方がいいもの、マネしない方がいいのは何なのか。」という自社の特性を踏まえたうえで吟味する意識するようになりました。
社風、地域特性、経営者のベクトルの向け方によって必ずしもその会社で有効なことが自社で通用するとは限りませんので、すべてを良しとしないで一度自分のフィルターを通してて判断するようにしています。
フィルターといっても訪問中にははっきりとは判断できず「しっくりこない」とか「違和感を感じる」ような感覚的なものでしかありませんが、会社に戻ってから冷静に考え直して判断するようにしています。
今では仕入メーカーに工夫されてる経営者の授賞式を年に一度企画してほしいとお願いしています。
元気ある経営者のノウハウを商圏の違う同業者で共有できればきっと御社(メーカー)にとってもメリットのあるはずですとメーカーのお偉いさんが来た際には必ずお伝えするようにしています。
採用して頂ければ有難いのですがどこか一社は動いて頂けるんではないでしょうかね(笑)。
長文大変失礼いたしました。
また取り組みの変化が出てきましたらご報告させて頂きます。