1-2 セレクション・フロー・・・複雑系ネットワーク 生態系

都会ではすっかり見られなくなりましたが、水の澄んだ田舎でホタルを見たことのある人は多いと思います。日が暮れると、青白い光を明減させながら飛び交うホタルは初夏の風情で、日本では古くから親しまれていました。

夏は夜。月のころはさらなり。やみもなほ、蛍の多く飛びちがいたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くも、をかし 清少納言 「枕草紙」 音もせで思いに燃ゆる蛍こそ、鳴く虫よりもあわれなりけり 源重之
日本のホタルは、あちらこちらで好き勝手に光を明減させるのですが、東南アジアには数百万匹が「一斉に」光を明減させるホタルがいるといいます。
川沿いに生い茂るマングローブの葉の一つ一つにとまって、一斉に光を放ち、漆黒の闇に明減する「鼓動する光の橋」を架けるというのですから、その光景を想像しただけで幻想的な気分になります。 (SYNC(シンク) スティーヴン・ストロガッツ 蔵本由紀監修 長尾力訳 早川書房 2005年5月 p9参照) (スモールワールド・ネットワーク ダンカン・ワッツ著 辻竜平 友和正樹訳 阪急コミュニケーションズ 2004年10月 p21参照)
しかし一体どうして、指揮者もなしで、数百万匹のホタルがシンクロできるのでしょう??
一匹一匹のホタルを解剖し、詳細に観察しても答えは出てきません。
ホタルの群れ全体をネットワークとして捉えてはじめて解明できる問題でしょう。
近年、振動の鼓動やさまざまな社会現象を「繋がり」つまりネットワークとして捉えられるようになってきました。
このアプローチによれば生態系もネットワークとして捉えられます。   次の図は捕食関係で繋がれた「北大西洋における食物網の一部」です。

都会ではすっかり見られなくなりましたが、水の澄んだ田舎でホタルを見たことのある人は多いと思います。日が暮れると、青白い光を明減させながら飛び交うホタルは初夏の風情で、日本では古くから親しまれていました。
夏は夜。月のころはさらなり。やみもなほ、蛍の多く飛びちがいたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くも、をかし 清少納言 「枕草紙」 音もせで思いに燃ゆる蛍こそ、鳴く虫よりもあわれなりけり 源重之
日本のホタルは、あちらこちらで好き勝手に光を明減させるのですが、東南アジアには数百万匹が「一斉に」光を明減させるホタルがいるといいます。
川沿いに生い茂るマングローブの葉の一つ一つにとまって、一斉に光を放ち、漆黒の闇に明減する「鼓動する光の橋」を架けるというのですから、その光景を想像しただけで幻想的な気分になります。 (SYNC(シンク) スティーヴン・ストロガッツ 蔵本由紀監修 長尾力訳 早川書房 2005年5月 p9参照) (スモールワールド・ネットワーク ダンカン・ワッツ著 辻竜平 友和正樹訳 阪急コミュニケーションズ 2004年10月 p21参照)
しかし一体どうして、指揮者もなしで、数百万匹のホタルがシンクロできるのでしょう??
一匹一匹のホタルを解剖し、詳細に観察しても答えは出てきません。
ホタルの群れ全体をネットワークとして捉えてはじめて解明できる問題でしょう。
近年、振動の鼓動やさまざまな社会現象を「繋がり」つまりネットワークとして捉えられるようになってきました。
このアプローチによれば生態系もネットワークとして捉えられます。   次の図は捕食関係で繋がれた「北大西洋における食物網の一部」です。

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ネットワークを構成する生物は40億年前に誕生した、ただ一種類の生物から分化したものなのですが、どの線がどの線に繋がっているか分からないほど複雑になっています。
著者が「一部」というように、本当に一部であり、しかも相当簡略化されて抽象的に描かれています(図に描かれている海面の波の数が推定40ほどしかないのをみればお分かりでしょう)。

 

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