5 マンダラチャートの効果3・・・従業員の意識の統合のツール

従業員の意識を統合するためには、経営(目標)に対する従業員相互の共通の理解が必要です。
これは当然ですね。
ところが、自分が何を考えているのかを相手に伝えるのは、結構難しいものなのです。
同様に相手が何を考えているか知る、これも難しいものなのです。

思考停止ワード・・・・「あなたは何を考えているのですか?」
いきなりこう聞かれますと、結婚式のスピーチを前触れもなく振られるのと同じくらい緊張しますね。

経営者の集まりで・・・
「あなたは経営についてどのように考えていますか?」
と・・・突然聞くと、多くの経営者はしばらく黙って考え込んでしまいます。中小企業の経営者は日常業務に追われて、経営全般について意識をするということがないからです。
ところが、従業員に対して経営者は
「一体何を考えているのかwww」
「意見はないのか?意見は???」
・・・といっています
この「何を考えているのか?」と相手に聞くのは、聞くことにより相手の思考を停止させるようなものです。

「あなたは何を考えているのか?」
と聞かれたら、「私はこのように考えています」と、経営マンダラを広げて説明してみましょう。
人によって異なりますが、かなり長い時間説明を続けることができます。
マンダラチャートの発表会では、1人15分の時間を与えていますが、これでは説明の時間がとても足りません。発表者の熱が入り、そのまま時間を延長して話させていますと、30分以上は平気で説明しています。

 

進戦研では、メンバーの会社で勉強会をすることがあります。時折、その会社の「従業員」が自社の経営マンダラを発表することがあります。
話す方は緊張するでしょうね~
何しろメンバーは全員が男性の経営者。発表者が若い女性ですと意地悪な質問が続きます。しかしながら、全体像が整理されていますと何とか答えることができるのです、
私は感心しながらその光景を見ていました。
「うん、非常に分かりやすい発表でした」と褒めたら、感動して泣かれてしまいました。

 

経営マンダラは、経営者の考えを従業員に伝えるだけではなく、それぞれの従業員が何を考えているのかを知ることができ、しかもそれを一つに統合することができるのです。
経営マンダラを相互に描いて会議をしていますと、バラバラの意識が統合されてきます。

これはTさんの感想です。メールで送ってくれました。
・ 従業員さんのモチベーションが上がった。
・ 会社の中のことを他人事にしないようになってきた。
・ 取り組む姿勢が積極的になってきた。
・ 自分の仕事の前後や全体を見る従業員さんが増えた。
・ 役割分担が明らかになってきた気がする。
・ 担当者→責任者になりつつある。
・ マンダラチャートの内容が動いていないと違和感を感じる様になった。
・ 動かさないと何も変わらないことを実感できた。
・ 思っているだけで動いていない事が整理できた。
・ 意志を共有できるようになった。

・・・・この会社の生産性は%アップしました。