6 マンダラチャートの構造 基本構造

マンダラチャートの構造
マンダラチャートは金剛界のマンダラの様式を取り入れますので、9分割の表となります。
真ん中に中心課題を描いて、課題の解決策を、特性・共通性・問題の階層などによって整理して、AからHまでのマスに書き込んでいきます。

表が9つに区切られているということが、整理のしやすさ、見易さ、他人との共通の理解のポイントです。

発想法としてはトニー・ブザン(TonyBuzan)が提唱したマインドマップ(ウィキペディア)やフィッシュボーン(ウィキペディア)などがあります。

マインドマップは優れた発想法で、私も採用しているのです。
発想を自由に展開するのにとても有用です。
また、論文形式の試験問題をを、マインドマップ(的)にまとめると、非常に効率的に習得することができます。
当時はマインドマップとは知らなかったのですが、公認会計士の2次試験でマインドマップとほぼ同様のマップを作成して勉強したところ、模擬試験では理論問題はほとんど一番でした。
普段持ち歩いている大学ノートも、マインドマップだらけです。
ただし、マインドマップにも欠点があります。何しろ私個人のマインドのマップですので、他人がわかりづらい(他人がわかる必要もない)という特性があります。
しばらくしますと作成した本人も混乱してくることがありますので、他人から見たら「マインドジャングル」になる可能性大です。
集団で問題解決のアイデアを討論するには、フォーマットが自由すぎ、共通の意識の醸成には馴染みません。

フィッシュボーンはトヨタ 日産 デンソーなどで採用されています。
東京大学(当時)の石川馨教授が考案したもので、1952年に川崎製鉄の葺合(ふきあい:阪神)工場が実務に適用して大きな成果を挙げ知られるようになり、QC七つ道具の1つに数えられています。複数の課題を同時に表現するのが難しいという欠点を持っています(工程管理には適していますが、全社的戦略形成には不向きです)。

 

しかし、この9つのマスは絶妙です。バームクーヘン、九つのマルなどで、発想を整理する方法もあり、私も試してみたのですが、結局これが一番という結論に落ち着きました。