私はマンダラチャートの記載の順番は、基本的にバランス・スコアカード(Balanced Scorecard)の順序で記載しますするように指導しています。
実は、当初、マンダラチャートの記載方法は全くの自由でした。自由発想の方が手軽に描ける・・・このように思ったからです。
当初、「さあ、描いてください」と言って、何も書いていない9分割の紙を渡してみました。ところが皆さん固まってしまって描けないのです。そして、私が経営マンダラを書かせたいのはこのような経営者です。
いかに簡単に経営に活かすマンダラチャートを作成するか・・・ある程度のディフォルトのフォームを決めておいた方が、手っ取り早くかけるのです。そこで、マンダラチャートは基本的にバランス・スコアカードの順番で記載することとしました。
バランス・スコアカード?聞いたことがない・・・気にすることはありません。手順に従って作成するとバランス・スコアカードの4つの視点の順番で、経営マンダラが作成されます。
銀行への説明で、指定された事業計画の代わりにマンダラチャートを添付して、マンダラに従って説明していたら、銀行の担当者から「バランス・スコアカードですね」と言われた経営者がいました。
順番がバランス・スコアカードの順番なのですから、ま、当然です。(主要な項目を数値化すると、そのままバランススコアカードになりますが、中小企業でそこまでするメリットは感じていません)
また、バランス・スコアカードの重要なツールで、個別課題の関係図を描いた「戦略マップ」というものがあります。マンダラチャートには戦略マップのように経営課題の関連性を示す線は記載されていませんが、戦略マップとして機能します。
マンダラチャートを描けたら、戦略マップは簡単に描けるはずです(バラして線を引くだけ)。
バランス・スコアカード 戦略マップについては次を参考にしてください
次に示すのが経営マンダラの基本形です
マンダラチャートの余白が未知の領域です。マンダラチャートに描かれた課題よりも「まだ書かれていない課題」の方が重要である場合があります。
セレンディピティの世界です
・・・さて。これでもまだ漠然として、いざ描こうとすると、何を描いてよいか悩む方もいるかと思います。
そこで、ほとんど誰でもマンダラチャートを「簡単に」描けるように工夫しました。 次回以降です。