二宮尊徳(金次郎)の足跡を訪ねて 小田原編

8月3日二宮尊徳の足跡を訪ねて小田原へ行ってきました。前回(6月8日)はトキテックの井上さんと、今回は辻洋装店のマサ、尊徳巡りはこれで2回目です。
今回の行程は・・・小田原駅→報徳二宮神社(小田原城内にある)→報徳博物館→富水駅(小田急小田原線)→報徳記念館→尊徳生家→尊徳墓地→酒匂川→栢山駅(小田急小田原線)です。

 

順番は前後しますが、まずは尊徳記念館(尊徳生家隣)にあった、二宮尊徳の生家付近のゆかりの地図を紹介します。
尊徳生家付近には、油菜栽培地跡、捨苗栽培地跡など、尊徳の物語に出てくるエピソードの場所が載っています。
まだ残っているのですね~
「油菜栽培地跡」「捨て苗栽培地跡」は今回はパスしますが次回行ってみたいと思います。

二宮尊徳 生家付近の見どころ(尊徳記念館)より

 

この日の予想最高気温は34度・・・朝からとにかく暑い。
白の薄手の綿シャツ(長袖)、帽子、サングラスで完全防備です。
9時52分の新横浜発の新幹線に乗ると10時08には小田原着。意外に速いです。
新幹線のホームから小田原城が見えますので、まずは小田原城を目指します。

新幹線ホームからの小田原城 

小田原城天守閣前の広場に「道案内看板」がありますので、報徳二宮神社には迷わず行けるでしょう。
しかし、二宮尊徳は神様になっていたのですね。

小田原城天守閣前の広場
立っているのはマサ

小田原城内にある報徳神社

二宮神社にある二宮尊徳像
看板をのぞき込んでいるのはトキテックの井上さん。見ているのは「経済なき道徳は・・・」の立札。
一般的には「経済なき道徳は寝言・・・」で知られているのですが、この立札では「戯言(たわごと・ざれごと)」となっています。どちらが正しいのでしょう・・・人によって、あるいは(何年かの)時間差によって、同じ内容でも言う言葉が微妙に異なるということはよくあることです。

神社にある尊徳像
道徳なき経済は・・・

報徳二宮神社の鳥居。こちらが正門です。鳥居の左の薄茶色の建物(木に隠れた高い方のビル)が報徳博物館です。
神社のすぐそばです。

報徳二宮神社の鳥居
車で来られる方はこちらから・・・かな
報徳博物館です

 

玄関正面脇の尊徳幼少時代の銅像。何を書いているのかと、開いている冊子を覗いてみると、道歌「音もなく香もなく常に天地(あめつち)は かかざる経をくりかえしつつ」の一部が書いてありました。

報徳博物館入口脇の尊徳像
何が書いてあるのか気になりました

 

二宮尊徳の等身大、身長180センチの蝋人形です。隣のマサの身長が170センチでほぼ現在の日本人の平均身長。当時の日本人の平均身長が157センチで尊徳は平均身長を23センチも上回っています。今でいうと197センチくらいの感じでしょうか・・・まれにみる大男ということになります。

男性の平均身長が当時から13センチ高くなっています

 

博物館を入ってすぐ右手に、二宮尊徳全集がありました。百科事典程度のボリュームがあります。
百科事典を見たことのない方・・・図書館で確かめてくださいm(__)m
玄関左手で書籍を販売していますので私も数冊買いました。

全部読むには根性が必要ですね

なお、尊徳関係でお勧めの本は
「二宮金次郎―農業の発展につくした偉人 (学習漫画 世界の伝記) 三上 修平、 古城 武司 (1990/6)」
「二宮翁夜話 (中公クラシックス) 二宮 尊徳、小林 惟史、 児玉 幸多 (2012/3/9)」
「実はこんなにすごい再建の神様 二宮金次郎の言葉と仕事 (じっぴコンパクト新書) [新書]  長澤 源夫 (著)」
・・・の3冊程度。とにかく尊徳関係の本はたくさんありますのでまずはこのくらいにして・・・

 

報徳博物館で注目したいのが円相図のボードです。
この図は素晴らしい。
会社の経営(特に再建)指導ではこの中の「富貴輪転の図」「富貴持続の図」「家計の分度の図」「水車の図」「湯の譲奪の図」を使用しています。

受付で解説書が売られています(300円)

 

これから向かう尊徳記念館と内容がかなりダブりますので展示物はこの程度で・・・

 

いったん小田原駅に引き返し、小田急小田原線で富水駅に向かいます。
私は当初、栢山駅下車じゃないの?と思っていたのですが、富水駅下車をお勧めします。
尊徳ゆかりの地は(お墓、松、etc)は記念館から栢山駅の間にありますので、記念館でゆかりの地の情報をゲットしてから、栢山駅に向かうのが正解です。
実は今回、話に夢中になって富水を乗り過ごし、栢山で下車してしまったのですが、やはり富水・・・としみじみ思いました。
尊徳記念館は富水から800メートル・・・歩いて10分ちょっとです。

小田原から3駅目です

 

まずは、尊徳記念館に隣接する二宮尊徳の生家から。
大きくもなく、小さくもなく・・中程度の家なのでしょうか・・・?保存状態は良好です。

尊徳生家 正面
そこそこ広い?

 

次は尊徳記念館。
記念館の中のビデオは全て見てみました。

確か全部で5話あったと思うのですが・・・

尊徳のわらじ。28センチですので大きいです。

 

尊徳のお札
二宮尊徳は「戦後」GHQによって1円札の肖像になっているのですね。

たくさん刷られたようで 古銭商で
もさほど高く売っていません

 

たくさんの尊徳。その他、記念館には尊徳の着物など、尊徳ゆかりの展示物がいっぱいあります。

尊徳の顔のスケッチ

 

記念館を出て、酒匂川に向かいます。途中にある善栄寺に尊徳のお墓があります。

歯と遺髪が納められています

 

酒匂川土手近くの松の木と、酒匂川の土手の上からの風景。尊徳は幼少時代「土手坊主」といわれるくらいこの土手に来ていました。

松と井上さん
酒匂川土手

栢山駅に到着

栢山駅到着→帰路へ