マーケティング戦略というよりは、もっと簡単に「商売」と言ったほうがいいでしょうか・・・の神髄は、(今も、昔も、そして未来も)モノやサービスを売るのではなく、モノやサービスが放つ「物語」や「象徴(イコン)」「オーラ」を売るのですよ。(この言葉は何回も出現させます)
イコン:信仰上の「礼拝の対象物」。ギリシャ語に由来。パソコンのアイコンの語源 。
ツミのバッグは「カバンを刃物で切り付けられても大丈夫」という安心感を求める人(たぶん沢山いないと思います)に明確なターゲットに絞り込んで成功したと言ってもあながち間違えではないでしょう。
マルボロが当時全米で30000人しかいないカーボーイをターゲットにするという戦略をとって成功したようなものです。
マーケティング戦略の要諦は、単にモノを売るのではなく、モノを「超越した価値」を売ることです。
(監査をしている)公認会計士のカバンは重い(時がかなりある)。
監査法人に勤務している頃、通勤電車で、サラリーマンがほとんど手ぶらか、小さな通勤バッグで出勤するのが羨ましかったです。
公認会計士の主な仕事場は客先の会議室で、客先に私物を置いて帰る訳にはいきません。女性の公認会計士でも、大きなカバンに重い荷物を詰めて出勤していました。
とういう訳で、公認会計士の仲間にはカバン(それと文房具)にこだわる人が結構多いのでした。
カバンはそれこそいくつも潰してきましたが、重い荷物を入れて酷使しても、なかなか潰れないのがツミの大き目のショルダバッグ。ショルダーベルトをカバンに掛ける金具がすり減って、ベルトを何回か交換しても本体は何とか重い荷物の運搬に堪えています。
ちょっと、そのツミの特徴を説明してみましょう。
・空港(国際線)で“仕事のできそうな外国人”が持っている しかもやたら目立ちます
・内部にポケットがいっぱいあるのですが、ゴテゴテとあり過ぎない
・リュックのサイドにポケットが付いていて、折り畳み傘が収納できる
・バリスティックナイロンなので刃物で切れない(切ったことも切られたこともありません)
・キャリーバックの柄に通せてとても便利(表現が難しいですが便利です)
・総革製のツミのバックは最悪。すぐに色があせて型がヨレヨレに崩れます。
さて、私は数年前からツミのリュックサックを使っています。
ある会社の社長二人がツミのリュックをもっており、カジュアル感がなく、色も形も落ち着いており、ビジネス使っていても、違和感が感じられませんでした。
リュクの脇には折り畳み傘やペットボトルが入るポケットがありますが、登山用では決してなく、あくまでタウンユースという感じ・・・これは狙いです。
グアムの免税店に行ったとき、家内の買い物に紛れ込ませて買いました。
これが、なかなか使い勝手がイイ。
このリックでよかったと最大限に感じたのが東日本大震災の時。
東京から横浜までパソコンなど重い荷物を背負って30キロを歩きました。荷重が両肩に均等にかかるので歩きやすかったですね。
それに、両手が開いているのは何といっても便利&安全です。
リュックには、携帯(ガラケ&スマホ)の電源、予備バッテリー、爪切りから胃薬、避難用ラジオ、企業戦略論の本まで一セット入っていますので、旅行に行くときにもこれを担いで出かけます。
O社長に自慢しましたら、買ってきました。まあ、一緒にいてもカバンならカブってもいいか・・・
似合っていますね。これかついで日本国中。海外も飛び回っています。
感謝されています。